[ 伝統舞踊のデジタル化 ] |
近年、伝統舞踊の教え手の高齢化や少子化により教え手・引継ぎ手がともに不足しており、 無形の伝統文化の保護が求められている。本研究ではモーションキャプチャシステムを 用いた、伝統舞踊の保護、および習得支援を行えるようなコンテンツの研究・提案を目的 としている。
伝統舞踊の独習には、手本の映像を繰り返し見ることによる方法があるが、一方向からの 映像のみでは理解しづらい部分がある。そこで、習得者が、より容易に習得できるように、 映像に手を加え、手足の動きの未来位置の情報を表示する。これを先行指示表示として、 以下に提案手法を示す。
手の先行指示表示を球にした例を示す。球と球の間の距離によって、時間単位の移動の 程度、すなわち、速度を表現している。球の先行指示表示によって速度表現が可能となる。
手の動きを、帯状の先行指示表示で表現した例を示す。速度は判りづらいが動きを線とし てとらえることにより、直感的に動きを把握できる。